JASVブログ 第315回

みなさんこんにちは!フロントサークルの田島です。

 2024年もあっというまに中ほどまで来てしまいました。本年は辰年、厳密には甲辰(きのえたつ)にあたるそうです。草木の芽生えや大きく育った樹木といった「成長」を感じさせる意味を持つそうで、天まで届く勢いで上り調子で成長する、そんな一年になるかと期待しています。


私事ですが、自宅近くの貸農園で数年前から野菜を作り始めています。甲辰にあやかり、すくすく成長して豊作を!と思っていましたが、なかなかうまくいきません。貸農園には多くの先輩方がいらっしゃるのでたくさんのアドバイスを頂きますが、なかなか物にできず試行錯誤です。遠くは1時間ほどかけて来られる方もおり、野菜は手をかけた分だけうまく育ってくれるとのことで、早朝から夕方まで作業をされています。


その精力と熱意にとても感銘を受けますが、これは養豚にも通じるところがあるかと思います。なぜだろう、どうしてだろう、という気持ちが原動力となり、知りたい、解決したいという思いが精力と熱意につながっていく。

養豚現場は訪問するたびに大小問わず新しい発見がありますが、そのチャンスをつかめるかは、やはり本人の気持ち次第です。日々農場を訪問することで、農場の見方、その勘どころは徐々に分かるようになりますが、過信は気づきの遅れにもなりえます。どんなことでも初心忘るべからず、ですね。


いよいよ養豚業界の頑張り時、夏場も目前に迫ってきました。今夏は猛暑が予想されており、十分な暑さ対策が必要です。高豚価のチャンスをしっかりつかむことができるよう、天まで届く生産者の利益のため、定期訪問を通してサポートできればと思います!

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JASVブログ 第314回

皆さま、こんにちは。
エクシュタイン・スワイン・サービスの宮下マリです。

養豚はとても奥が深いという言葉をよく耳にしますが、まさにその通りだと思います。
何十年、養豚に携わってもまだわからないこと、まだ経験したことがないこと、に直面することもあるかと思います。

時々、原因がわからない事象や症状を見ることがあります。インターネットや文献をたくさん検索してみても、答えがぼんやりとしか見つからず、モヤモヤした気持ちになることがあります。そんな時、必ず思い出すのは、「どんな問題でも考えれば解決策は見つかる」という、師匠のお言葉です。

その解決策や答えが教科書や文献で見つからなければ、現場で豚を見てくればいい、アイデアが湧いてくるかもしれない、そう考えています。実際、現場が一番の教科書です。豚をしっかり観察する、豚の声に耳を傾ける、自分がこの豚房で暮らしていたらどう感じるか、そして何よりも、現場で働いている方のお話しを聞きます。毎日、豚を見ている方は鋭い観察力があり、その一言が解決策に導いてくれることも少なくありません。

獣医師の教育は「病気を治す」教育です。病豚が一定数いたとしても養豚場は動物病院ではなく、健康な豚を扱っている場所です。だから、大学で学んだ知識に加え、現場で常に勉強することも大事なんだなと実感します。

話は変わりますが、冬が終わっていきなり暑くなりました。。今年もとても暑くなりそうなので、夏場対策が急がれます。
豚さんにとって最も過酷な季節が直前まで迫っていますが、現場の皆さまもどうぞ体調にお気を付けてください。
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JASVブログ 第313回

こんにちは!

有限会社サミットベテリナリーサービスの柴山です。


3月下旬ごろから全国的に気候が暖かくなったのかなと思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

私のここ最近の趣味は、昨年購入したクロスバイクで週末に近所を走ることです。今まではちょっとそこのスーパーマーケットへ行くのも車を使用していましたが、クロスバイクで走ると風が気持ちよく、運動にもなりとても気に入っています。また、普段車で通っていると気づかなかった自然の風景やおしゃれなお店を見つけることができ、とても楽しいです。私の「いつか行きたいお店リスト」は増える一方です!


さて、今回はここ最近私が意識して行動するように努めていることを紹介しようと思います。それは、「10秒でできること」です。これは、私が5Sについて勉強をしているときに、学んだ内容です。

本題に移る前に、5Sについて簡単に解説すると、5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、しつけ(習慣化)の5つのSから始まる総称です。元々は製造現場での職場改善環境のための活動として広まったものだそうですが、今やサービス業など多くの職場で採用されている活動です。もちろん、養豚でも多くの現場で採用して成果を出している取り組みです。


この5Sの中に「清潔」という項目があり、これは「整理」・「整頓」・「清掃」を維持するという意味となります。この”維持する“ことが最初はなかなか難しく、習慣がついていないとせっかく「整理」・「整頓」・「清掃」を取り組んだ場所があっという間に汚くなり、元通りとなってしまいます。しかし、よくよく考えてみると、これは例えば身の回りのホコリを拭き取る、テーブルを拭く、ゴミを拾うなど、たった10秒足を止めて実施すれば終わることばかりです。


私はこの項目を読んだときに、ハッとさせられました。普段の私は“忙しい”を理由に10秒でできることを怠っていたからです。しかし、よくよく考えるとこれらを怠っていたことから、必要な資料が見つからずに何十分も時間をかけるなど、結果的に多くの時間を費やしていました。また、身の回りが散らかっていて見た目が悪くなっていました。


これを学んでから、まずは「10秒でできること」を意識して取り組もうと決めました。具体的には、机が汚れていたらふきんやティッシュで拭く、ゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に捨てる、資料を置くときは角を揃えるなどです。まだまだ自分の中で定着していないときもあり、気づいたらまた身の回りが散らかっていたということもありますが、少しずつ習慣化していこうと思います!

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JASVブログ 第312回

いつもJASVブログをご愛読いただきまして、ありがとうございます。
株式会社ホグベットクリエイションの大久保です。
更新の間が開いてしまい申し訳ございません。

今回は、雇用・労働費について考えたいと思います。
従業員として会社に勤めている時は忘れがちですが、従業員の方に対して、会社は給与以上にお金を支出しています。
一般的な業種であれば、売上1億円増加が従業員1人追加するボーダーと言われますが、例えば、年収350万の事務系従業員を雇う場合、およそ以下のようになります。

雇用コスト.png

つまり、上記だけで支払う給与より約1.4倍の支出があります。
加えて、各種手当や支給物(ノールPCやスマホ)の費用もありますし、労働環境の整備にも費用がかかります。
このことをベースに、従業員1人当たりの管理母豚数・飼養頭数、注射作業1回当たりの労働費などがあるわけで、畜産分野では、雇用保険の利率が一般業種より高かったりと、更に多く費用がかかります。

コンサルタントも行う養豚獣医師は、上記を念頭に置いて、日々アドバイスしていますし、経営者の方と対峙する時も上記がとりわけ重要で、例えば、注射用のワクチンを勧める時は、費用対効果の3~5倍を見込んで、アドバイスします。
地域によっては、各種拠出金の費用があったり、昨今では、社会保険料の増額等も国会で議論されていますので、より費用対効果の高い取り組みや選択・集中を考慮したアドバイスできるよう、日々の勉強が益々重要ですね。






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JASVブログ 第311回

皆さま、こんにちは!

サミットベテリナリーサービスの羽根です。


 先日、休日に何げなく外を歩いていると、新型コロナの影響で中止が続いていた地元のお祭りが開催されていました。屋台などの出店も出ており、浴衣を着て賑わっている人たちの様子をみていると、新型コロナの影響も少しずつ落ち着いてきたのかなと感じる今日この頃です。


 JASVのイベントも昨年まではオンラインで実施することが多かったですが、今年からは徐々に現地での開催や懇親会なども再開され、新型コロナ前のような交流や活気を取り戻しつつあります。今年は、3月に年次大会、5月にベンチマーキングセミナー、7月に活動報告会・記念講演が行われました。

 3月の年次大会では、北海道大学の磯田典和先生による「韓国におけるアフリカ豚熱の現状と日本の対応の問題」についての講演をはじめ、今年は主に豚熱に関する演題が多く発表されました。

 5月のベンチマーキングセミナーでは、2022年の成績が発表され、優秀農場の表彰や農場の方による事例発表が行われました。2022年は国内飼養母豚数の15%にあたる170農場が参加していたとのことでした。

 7月の活動報告会・記念講演では、台湾国立屏東科技大学の蔡清恩先生に「台湾における豚熱撲滅と今後のバイオセキュリティ、豚肉輸出ビジネスの戦略」について講演を行っていただきました。豚熱をはじめとする海外疾病の水際対策について、同じ島国である日本も台湾から学ぶ点が非常に多いと感じました。


 今後の予定では、2023年11月23日(木)に上野恩賜公園にて動物感謝デーが開催される予定です。動物感謝デーでは、獣医師の仕事や動物の役割がステージイベントやブース展示などを通じて分かりやすく紹介されています。獣医師や動物に興味がある方はぜひ参加してみてください!

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JASVブログ 第310回

みなさまこんにちは!㈱バリューファーム・コンサルティングの渡山です。

あっという間にもう6月ですね🐌

そろそろ2023年も折り返しに近づきつつありますが(早い!)、

皆様いかがお過ごしですか?


関東では雨の日も多く、そろそろ梅雨入りの予感がしています。

以下は、弊社のあるつくば市の先月1か月間の気象データですが、

(気象庁HPより引用)

最高気温が33℃を記録するような夏日があったかと思えば、

雨で少し肌寒く、最高気温が20℃を超えない日もあり、

毎日、天気や気温が違い、不安定な季節だなと感じています。

豚舎も、夜間と日中の日較差が大きく、環境の調整に気を遣う時期ですが、

少し先の季節を見据えた「準備」も忘れてはなりません。

本格的な梅雨入りの前に、飼槽やホッパー、餌タンクの掃除を計画的に実施し、

カビ対策を。

また、除草や草刈りも梅雨前には一度実施しておきましょう。

そして本格的な夏になる前に、ドリップクーリングやダクトファン、

クーリングパッドの点検や、エアコンの試運転、必要に応じた整備を。

「夏場対策」は夏の前から始まっています。計画的に前もって準備しておき、

いつ暑い季節が到来しても対応できるよう、備えておきましょう!


また、季節性疾病対策として、日本脳炎ワクチンの一斉接種は実施していますか?

以下に2022年の豚の日本脳炎抗体保有状況を示します。

(国立感染症研究所HPより引用)

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関東圏の抗体陽転時期は、千葉県が7月上旬、群馬県が7月中旬、

茨城県と神奈川県が9月下旬となっています。

抗体陽転の1か月前にはワクチン接種を終了しているのが理想ですが、

各農場の状況にもよりますので、接種の詳細な時期は管理獣医師の先生と

ご相談くださいね。


それにしても7月上旬の抗体陽転は本当に早いですね。

これも地球温暖化の影響なのでしょうか。。

今年の夏も暑くなりそうですが、人間の方も熱中症には気をつけたいものです。

皆様の夏場対策もぜひ、教えてください。

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JASVブログ 第309回

 こんにちは、あかばね動物クリニックの水上です。

 新年度が始まりました。入社/人事異動によって、共に仕事をするメンバーは変わります。不安なことがあるかもしれませんが、楽しみなこともきっとあります。新しい組織で、新しい取り組みを始めていきましょう。

 さて、政府が「異次元の少子化対策」を提唱したことは記憶に新しいかと思います。少子化についてはニュースでしばしば取り上げられており、2021年の出生数は81万人、合計特殊出生率は1.30と過去最低を記録したと報告されています。それではこのまま少子化が進めばどうなっていくのでしょうか?

 図1は「日本の人口の推移」を表しています(総務省参照)。生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年、総人口も2008年をピークに減少しています。14歳以下の推計人口は1982年から減少が続いていると報告されており、40年前から少子化が始まっていたとも言えます。高齢化も進み、2015年時点で27%に達しています。2060年には総人口は約30%、生産年齢人口は40%以上低下すると推測されています。

 生産年齢人口が減少することによって生産性は低下しているのでしょうか?図2は養豚における産出額と生産量の推移を示しています(生産農業所得統計参照)。産出額は1982年を、生産量は1989年をピークに減少に転じていますが、2000年以降は盛り返しを見せています。そこには豚自身の生産性、生産技術の向上などが考えられます。具体的には、育種改良の進歩、効率化された豚舎設備、疾病に強い生産システム、病原体から守るための薬品などがあります。新たな技術開発(IOT、AI)により、さらに集約された養豚経営が見込まれます。生産成績を見せていただくと、10年前には想像できなかった成績を生み出す農場が散見されます。驚きを隠せませんが、どこまで「進化」するか楽しみです。

 生産年齢人口が少なくなるということは、新規就農者の確保は益々厳しくなります。しかし、上記のように進化した農場は生産性のみならず職場環境も大きく変化し、魅力的な農場になっています。若い人々にとって養豚場が身近な存在(職場)になることを期待しています。

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