JASVブログ第87回

こんにちは神奈川県の()豊浦獣医科クリニックの古市朋大です。7回目の投稿になります。

先日、製薬メーカーさんと地元ディーラーの協力の元、豊浦獣医科クリニックと検査会社のエス・エム・シー㈱主催で、定期農場疾病モニタリングの報告会を行いました。

弊社らがクライアント農場に向けて年2回実施している血液検査で、定期的に検査をすることにより農場の疾病状況を知ることを目的にしています。今回の参加は24農場、検査検体総数は618検体でした。

検査をする疾病は養豚産業で問題となっているAPP(アクチノバチラス肺炎)、MPS(マイコプラズマ肺炎)、PCV2(サーコウイルス感染症)、PRRSです。各ステージの豚を採血しELISA検査と定量PCR検査の2つの検査を組み合わせて農場の疾病状況を把握します。

この報告会は、検査結果を生産者にわかりやすく説明し、自分の農場の疾病の状況を知ってもらうことが大きな目的です。

疾病による農場の損失は死亡数の上昇、増体重の減少、流死産の増加、発生に伴う衛生費と労力の損失、従業員の気力の減少など様々です。現在問題となっているPRRSは養豚産業に極めて大きな損失をもたらしており、この疾病による全国の養豚農家における推定損失額は283億円とも言われています(山根ら動衛研2009)。

このような検査と報告会を通じて生産者に疾病の理解と、自分の農場の状況を知ってもらい、日々の管理から疾病を防ぐことためにできることを考えてもらいます。

定期的な検査と報告会をするようになってから生産者の検査や疾病に対する興味と意識が高まっていると感じています。私が日々農場を訪問して衛生指導をする際も、疾病予防についてより進んだ話ができるようになっています。

やはり、検査により科学的に数値で状況を示すことにより、農場の状態もわかりやすくなり「この疾病をコントロールしよう!なくしていこう!」という目標ができることが素晴らしいなと思っています。

 

 

報告会の風景

報告会の風景.JPG生産者の参加者.JPG生産者の参加者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A農場の検査結果・ピッグフロー

A農場の検査結果.JPG A農場のピッグフロー.JPG

分娩舎.JPG 離乳舎.JPG

子豚舎.JPG 肥育舎.JPG 

JASVブログ第86回

バリューファームコンサルティングの奥村です。また更新を送らせてしまいました、若手豚ブログ仲間のみなさん、すみません。子供の頃、夏休みの宿題はいつもぎりぎりまで取りかからず泣きを見ていた子供時代のことは前回のブログでも書きましたが、その習性がいまだに克服できていない私です…8月も終わり、まだ暑いのだけれどさわやかな秋の風を感じ始めるこの頃、そんな晴れやかな天気とは裏腹になんだかこころがざわざわと落ち着かない気がするのは、そんな子供時代の記憶が刷り込まれているせいだと思っていますicon(かってに)。

 

さて、話はとつぜん変わりますが今日は身のまわりの整頓について考えてみたいと思います。いろいろな農場を訪問させていただきますが、道具がきちんと管理され、通路などいつもきれいにされている農場はほんとうに気持ちがよいものです。気持ちよく働ける環境が成績にも反映されるのか、成績がよいからこそ細かい部分まで意識が行き届くのか、どちらが先なのかわかりませんが、そのような農場はやはり成績がよいです。

 

そういえば先日テレビを見ていたら“片づけ士“と名乗る、いわゆる「片づけ方のコンサルティング」を仕事としている方の密着ドキュメンタリーをやっていました。とある片付けのできていない会社の社長が、意を決してこのコンサルタントに片付け指南を依頼するのですが…片付けにお金を払うということに社員ははじめは抵抗を示すのですが、社内の片付けが進むにつれて、仕事が効率化されていき、さまざまなコストが削減され、さらには社員の片付けに対する意識が高まり、社員同士のコミュニケーションも良くなっていくというもの。すごい相乗効果icon(いちばん驚いたのは、”片付け士”というものが仕事としてちゃんと成り立つのだ、ということでしたが…)

 

さて、自分はというと…片付けは苦手なほうです。農場のみなさんの頑張りに対して、ふと自分の生活を振り返り、部屋を見回すと…。この週末は、久しぶりに火がついたように家の片付けをし、だいぶ気持ちがスッキリしました!(見た目の効果はまだそうでもなし)

 

継続、しましょう。

 

 

   バリューファーム・コンサルティング 奥村

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JASVブログ第85回

皆さん、こんにちは。野津手です。今年は各地で集中豪雨の被害が相次いでおり、また大きな地震の発生など、どこで何が起こるか予想できない状況です。それに合わせて不気味なのは、九州に台風が来てないこと。。。秋に向かう時期に来る台風は本当に怖いです。しばらくは気が抜けないですね。

 

さて先日、宮崎県豚病研究会に初めて参加させて頂きました。この会は、宮崎大学の末吉先生やシガスワインクリニックの志賀先生などがリーダーシップを取られ、研究機関・家畜衛生保健衛生所・食肉衛生検査所・メーカーさん・現場の獣医師・学生を対象に、宮崎県家畜保健衛生所の会議室で開催されました。話によると、このように幅広い業種から人が集まって意見を交わすのは非常に珍しい事らしいです。私は初参加だったので、少し(かなり??)緊張していましたが、とても意見を言い易い雰囲気であり、それぞれの近状報告や実績報告、悩みなどを皆で検討しました。特に学生さんにとっては、このような会議に参加できる機会があり、自分の当時はこのようなチャンスが無かったのでとても羨ましく思うと共に、このように学生さんが産業動物に対し興味を持ってもらえるのは嬉しく思いました。

また、その後の懇親会では、色々な方々と交流を持たせて頂き、この会にお誘いくださった先生方に心から感謝しています。養豚獣医師にとっては、幅広い情報が必要となっていくと思っていますし、特に密集地帯では横の繋がり(=地域を上げて)が今後とても重要になっていくのではと、自分はそう思っています。この点に関し、自分にはまだまだ不足している部分なので精進していく所存です。

 

空前の低豚価です。本当に苦しい。現場があるから我々が存在できるということを忘れず、微力ながらあがいてあがいて、現場に貢献させていただくしかありません。踏ん張りましょう。

 

野津手

JASVブログ第84回

みなさまこんにちは!

サミットベテリナリーサービスの石関紗代子ですicon

 

もう世間ではお盆休みに入っているというのに、蒸し暑い雨の日が続いていますねicon

群馬県では毎日のように雷がゴロゴロicon、夕立がザーザー降っていますicon

 

余談ですが、当社の契約農場様は県外にも多いため、高速道路を使う機会がしばしばあります。最近は高速道路が1000円になってお値段的には嬉しい半面、夏休みに入ってからは長い渋滞にハマってしまうことが多くなり、移動に時間がかかる今日この頃です。

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先日群馬県のある地域のオーエスキー病関係の会議に出席させていただきました。

 

オーエスキー病とは、ヘルペスウイルスによる豚の病気です。現在、日本では、このオーエスキー病を日本から撲滅しよう!として取り組んでいますicon

あるひとつの病気を「日本から無くす」なんて、すごいことだと思いませんか!?

しかし、日本では最近、実際にある豚の病気を撲滅させたという実績があります。みんなで足並みをそろえれば十分達成できる!ことなのですicon

 

豚がオーエスキー病に感染してしまったら、流産などが起こってしまいます。日本に病気がある限り、その病気に感染するかもしれないリスクを常に抱えていなくてはいけないし、ワクチンを打って被害を予防する費用もかかります。

病気自体を日本からなくすことは、これ以上ない予防策になります。後は外国から病気が入ってこないように注意してさえいればいいのですから。iconicon

 

オーエスキー病を撲滅するための方法はすでに確立されています。あるワクチンプログラムを実行して、その効果のモニタリングを継続していけばいいのですicon

ただし、全ての養豚場で足並みをそろえて、一斉に実行しなければなりません。

今オーエスキー病が存在している地域は限られてきています。残された地域で、ワクチンとモニタリングをしっかり行っていけば、オーエスキー病は確実に日本から無くなります。

 

実はオーエスキー病撲滅作戦にはタイムリミットがあります。あと2年弱で撲滅しよう!と期限を決めて、現在集中的にワクチン対策を行っている最中です。

 

 

私も定期的に農場へお邪魔して、豚たちにワクチンを接種して来ます。

養豚場には豚がたくさんいますので、一日に何百頭もワクチンを打たなくてはなりませんicon

早くオーエスキー病、日本から無くなれ!と祈りを込めて、1頭ずつワクチンを注射しています。

 

 

 

サミットベテリナリーサービス

 

石関 紗代子