JASVブログ第107回

こんにちは、北海道の高橋です。

 

口蹄疫、最初の発生から2ヶ月余り…

この間、生産者、獣医師、業界関係者、消費者、ニュースを見て知った人…

それぞれは何を思い、考え、または行動したでしょうか。

 

ここ遠く離れた北海道でも(前回の口蹄疫発生が北海道に飛び火したこともあり)農家の方々の警戒心がとても強く感じられました。

各畜産農家は農場で入り口に石灰を撒き、立ち入り禁止の看板を立てる等…防疫を積極的に行い、また私の住んでいる地域では農協関連やAコープはもちろんのこと、その他の地元スーパー、温泉施設、ホテル、公共の施設、etc…多くの建物の出入り口で消毒マットが置かれ、その対応に勤しんでいます。

 

現地宮崎では殺処分予定のワクチン接種家畜が残り1万頭をきり、口蹄疫は収束に向かっていますが、その全ての地域で清浄が確認されるまで油断はできません。(廃棄物や堆肥中には暫くウイルスが生存しているため、殺処分・埋却=口蹄疫終息ではないのです!)

目に見えぬウイルスを相手に今現在も最終の防疫作業が続けられていることを心にとめ、また家族同然の家畜を殺処分せざる得なかった生産者の方々が再び農場を再開できるその日まで、「口蹄疫は終わっていない!」と気を引き締めていこうと思っています。

 

最後に…様々な形で犠牲を払われた宮崎の生産者の方、また現場で作業にあたられた各種関係者の方、そして発生初期の段階から感染拡大の危機感を持ち殺処分の作業に貢献したJASVの先生方のおかげで、今の日本の畜産が成り立っていることを心より感謝したいと思います。

JASVブログ第106回

みなさんこんにちは。

サミットベテリナリーサービスの石関紗代子です。

 

口蹄疫の勢いが収まりません。

先週ついに、ワクチンの包囲網を突破されてしまいました。

 

農場の方々は必死の防疫対策を行っているにもかかわらず、もっと全体的な部分で、現在の防疫対策には抜け穴があるということを示しているのではないでしょうか。

 

613日にJASVとして、農水省に意見書を提出し、現場をよく知る民間の獣医師を対策検討委員に入れてほしいと要望を出しました。

JASVからはかなりの人数の先生方がボランティアで実際に宮崎へ出向いて、作業に加わってきています。

同時に海外の口蹄疫事例と対処法と効果を検証し、日本にフィットするであろう戦略についての知識を持っています。

 

今までの通りでは、終息させることができないことが明らかとなった今、

ぜひ、一刻も早く、当事者であり切実さのある民間獣医師の意見が反映されるシステムにして欲しいと思います。

発生が長引いているからこそ、机上の論理だけではなく、

実際に現場に入って作業した獣医師の意見、被害に合われた生産者の方と深いつながりのある獣医師の意見を積極的に取り入れることが必要だと思います。

そして現状の問題点の洗い出しと新たな方策を検討し、見通しを立てなければならない時期だと思います。

 

あまりにも長い非常事態で、関係者の方々の疲弊は計り知れません。

 

期待の持てる戦略を公表することで、前線で戦っている方々への希望を示していただけることを望みます。

 

 

日本農業新聞2010.6.14

 

サミットベテリナリーサービス

 

石関 紗代子