JASV ブログ題125回

みなさまこんにちは!サミットベテリナリーサービスの石関紗代子です。

徐々に暖かい日が増えてきて、気が付けば2月も終わり。

早いものですね。

そして今年の獣医師国家試験は222日と23日に行われたとのこと。6年生の皆さん、お疲れ様でした!

 

前回のブログで古市先生が紹介してくれていますが、私も、HACCPの審査員講習に参加してきました。最後に筆記試験があったのですが、久々にテストを受けたので、ドキドキでした~!無事合格したのでほっとしています!

 

また、HACCP推進農場の認定制度(中央畜産会)が始まったので、現在取り組んでいる農場は、まず推進農場に申請を出す予定です。

 

さて、23月は、当社サミットに獣医学部の学生さんが実習に来てくれます。

養豚場に実際に入る機会はほとんど無いと思いますので、ぜひ実習という形で豚の世界をのぞいてもらえると嬉しいです。

私も、もともとは豚の獣医になるなんて夢にも思っていませんでした。大学の授業でも本物の豚に触れる機会はほとんどなくて、実習に来て初めて、豚の臨床の世界もあるんだ!と知ったのです。ですので、豚についてほとんど知らない人でも大丈夫!自分の目で見て、体験したことは、どんなことでも自分にとってプラスになると思います♪

というわけで、獣医学部の学生の皆さん、ぜひ豚の世界をのぞきに実習に来て下さい☆

 

それからお知らせです。

328日にJASVで衛生セミナーが開催されます♪

臨床現場で問題になっていることが肌で感じられ

とても勉強になると思いますので、ぜひご参加ください!

詳細は↓

http://www.e-jasv.com/

 

 

石関 紗代子

JASV ブログ題124回

農場HACCP審査員講習を受講

 

豊浦獣医科クリニックの古市朋大です。

今回は農場HACCP審査員講習の参加報告を致します。

農場HACCPは、農林水産省が平成19年から「農場生産衛生管理技術向上対策事業」で推進しているものです。

消費者が安全な食品を求めるニーズは高まっています。養豚場では安全な豚肉を提供するために、豚を育てる段階から食品安全のための衛生管理をしています。

これまでの食品安全の管理は農場によって様々でしたが、国として統一した「規格」を定めたものが農場HACCP認証基準です。

養豚場は農林水産省が発表した「認証基準」に基づいて、安全な豚肉をつくるための、豚を育てるHACCP管理をします。

このHACCP管理がきちんとされているかを第3者が審査して、認められればHACCP認証農場となります。

 

この農場HACCPを日本の畜産農場(乳牛・肉牛・豚・肉用鶏・採卵鶏)に普及するために(社)中央畜産会は、HACCP普及員と審査員を育成しています。

HACCP普及員」は農場HACCP認証基準に基づいて、農場でHACCP管理を推進する役割です。「HACCP審査員」は農場のHACCP管理を審査する立場です。

 

平成2212月から「HACCP審査員」を育成する研修会と審査員認定試験が開催されました。

東北地方から九州で活動するJASV獣医師のメンバー12名が受講し、試験に合格しました。

今後、全国の養豚場で、農場HACCPの普及を行い、同時にHACCP認証を受けるための審査を行っていきます。

 

HACCP.jpg

(第1回講習を受講した10名のJASV獣医師。第2回は2名のJASV獣医師が受講しました。)

 

有限会社 豊浦獣医科クリニック

古市 朋大

JASV ブログ題123回

お久しぶりです、あと今更ながら明けましておめでとうございますicon。あかばね動物クリニックの水上です。

 

 もう2月にはいっていますが、つい1週間前に農家さんたちとの新年会をしたところです。その中で農家さんから「おし(あなた)の今年の目標は?」ということ聞かれました。

そう言えば「仕事」に関してはいろいろと考えていましたが、「個人」的な抱負はすっかり抜けていたことに気づかされました。確かに仕事は大切ですが、何のために働いているかといったら、誰もが自分や家庭のために働いているはずです。その目的があることで、仕事へのモチベーションがあがり、結果がついてくると思います。何もないままだと、それが惰性につながり、前進する力がなくなってしまいます。

その場でぽんと出た一言でしたが自分としては、非常にありがたい言葉になりました。農場に行って、親かそれ以上に年の違う方に意見をする時は未だにドキドキしていますが、若造の話でも聞いてくれることは本当にうれしく思います。ただひとつだけ困るのは、ご自分のお子さんと同等に見て、最近では「嫁はまだか?」と聞いてくることですね…icon

 

昨今の畜産業界のなかでは高病原性鳥インフルエンザや韓国の口蹄疫といった疾病に関する問題が取りざたされていると同時に、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)関しても注意を払われています。日本としてはどのような方向に動いていくのかはまだ明確に決まってはいませんが、TPPが締結された場合の影響予想などは様々なところから発信されています。ただ、興味をもたれていない農家さんは未だに知らないままのようです。私自身も詳しく説明できるほどまでは理解できていません。これに関してはまず「知る」ということが重要だと思います。その後「どう対応するか?」に繋がります。

 

 最後に、やはり私たちの仕事は重労働だと痛感しました。同僚の一人が大怪我をしてしまい現在療養中です。動物たちにとっては大したことをしていなくても、人間と比較すれば何倍もの体重差があるので、ちょっとしたことで事故につながります。「注意一秒、怪我一生」楽しい養豚ライフにしていきたいです。

 

 

 

 

 

JASV ブログ題122回

こんにちは、栃木県の福山です。寒い日が続きますが、皆様風邪など引かずにお元気でしょうか。

お正月に祖母(富山県在住)の家に遊びに行ったときの会話の中にこのような会話がありました。icon私「パソコンあるがに使わんがけ?(パソコンあるのに使わないの?)」icon祖母「最近の機械は難してな、ひとつもわからんちゃ。あんた代わりにやってったはれ(最近の機械は難しいので全然わからない。あなた代わりに操作してくれませんか)」。  このような会話は年配の方と若い方が話をしているとよくある会話です。その両者のうち自分は若い方に入ると自負していましたが、ふと気がつくとどうもそうではないことに気がつきました。

結婚して妻と二人暮らしを始めて1年が過ぎましたが、引っ越しを機に冷蔵庫や洗濯乾燥機、オーブンレンジなどの新しい家電を幾つか購入しました。購入後半年が経ったある日、自分でそれらを操作しようと思ったらなんと操作の仕方がわからないではありませんか!!自分のこととは言えびっくりしました。取り扱い説明書などは読まなくても何となく機械を見れば使い方くらいわかるだろうと、高をくくっていましたがわかりませんでした。独身時代は自分で家事をやっていましたが結婚後はほとんどやらなくなった結果、新しい家電についていけなくなったようです。そんな自分を反省しつつできるだけ自分で新しい家電を操作していこうと決意した次第です。

 

今冬の雪の多さを見ると昨夏の猛暑のことなど忘れてしまいそうですが、豚の繁殖成績を見れば嫌でも思い出します。私のお世話になっている農家さんでも私の力が及ばず、全体的な成績として受胎率は50〜80%、産子数は年平均の1.0〜2.0頭減、同じ腹の中での子豚の大きさのバラツキが大きい、虚弱の子豚が多い  といった感じです。また産子数が少ない上に母豚の無乳症や乳房炎が多く発生し、それによる子豚の下痢などによって育成率と子豚の発育の低下がみられました。そして今現在母豚のボディコンディションが崩れている所が多く特に痩せすぎている母豚が目立ちます。

受胎率50〜80%のうち50%の農家と80%の農家では何が違うかと聞かれるとどうでしょうか。やはりしっかりと夏場対策をやっているかいないかの差が大きいと思います。ちょっとこの答えは反感を買ってしまいそうですが確かにそうだと思います。例えばファンの送風が良いとわかっていても設置していなかったり、風量が足りなかったり。母豚の首筋への点滴が良いと分かっていても設置していなかったり水量が多過ぎたり少な過ぎたり、首筋ではなく背中だったり。送風+点滴がベストだとわかっていてもどちらか一方しかなかったり。豚舎の日陰があったりなかったり。クーリングパッドはついていても逆に多湿になっていたり。夏場対策の詰めの甘さが積み重なって成績に差がでてきた例が多かったと思います。

 

それに比べて今冬のほ乳中の子豚の順調なことと言ったら!!産子数は多いわ、子豚の下痢はないわ、育成率はいいわ、夏とは大きな差です。

今から今年の夏場対策を検討し初めても決して早すぎることはないと思います。ちなみに昨年夏場対策として一番良かったと思うことは、豚舎の傍に日陰となる木があるということです。