JASVブログ第209回

寒暖の差が激しい今日この頃、

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

㈱バリューファーム・コンサルティングの大久保光晴です。

 

第208回で、石関先生がアメリカのコナー先生について、触れていますが、

10月7・8日に参加しました、コナー先生によるVFCクライアント農場でのIPCセミナーについて、書きたいと思います。


IPCとは、Individual Pig Careの略で、個体(個別)診療を指します。

そして、A豚、B豚、C豚を見つけ・・・と、ここまでで既にピンと来ている方も多いと思いますので、ここの説明は省略させていただきます。

 

今回特に勉強になったのは、ワークショップとして、コナー先生(通訳;呉先生)と農場の方十数名と実際に豚舎に入り、レクチャーを受けたことでした。

病豚のグレード分けも、もちろん勉強になりました。

しかし、基礎がやっぱり大切です。

餌・水・空気が重要だ!と言うことは、誰もが気を付ける養豚の基礎かと思いますが、コナー先生もそのことを五感と数値で、より具体的に説明されていて、改めて、この3要素の重要性を学びました。

例えば、豚舎内のアンモニアの危険域は何ppm以上でしょうか。では、その臭いは?鼻に刺激あり?目に刺激あり?その時の豚の状態は?原因は?対処法は?

最近では、簡易検査機器もありますので、実際に計測し、農場の皆さんで目合わせ(または鼻合わせ?(笑))されると良いと思います。

 

私も感性がまだまだ鈍いので、五感磨き、豚舎内の豚の状態や環境を的確に分かるように頑張りたいと思います。

 

㈱バリューファーム・コンサルティング

 

大久保 光晴

 

コナー先生によるワークショップ

(動画のキャプチャーなので、画像が粗く、すみません・・・)

無題.jpg

JASVブログ第208回

皆様こんにちは。

サミットベテリナリーサービスの石関紗代子です。

 

先日、第5回3団体合同集会が開催されました。これは、養豚に関わる3つの獣医団体である、①日本豚病研究会(津田知幸会長)、②日本豚病臨床研究会(伊藤貢会長)、③日本養豚開業獣医師協会(大井宗孝代表理事)が合同で開催する研究会です。2009年に日本のつくばで開催されたアジア養豚獣医学会(APVS)を協力して成功させたことを機に、この3団体が、その後も産官学の連携を生かして今後の養豚獣医療、養豚産業の発展につなげていきたいという思いをもって毎年開催するようになったもので、今回が5年目(5回目)となります。

 

今回のテーマは「豚流行性下痢(PED)」。昨年から日本中の養豚場を脅かしているウイルス性の下痢です。発生は4月がピークでしたが、その後、7月には新規発生件数は減少してきています。このウイルスは今まで日本に存在していたPEDウイルスとは遺伝学的に異なるため、国外から侵入してきたと考えられていますが、具体的な侵入ルートは明らかにされていません。

 

今回の研究集会では、PEDというひとつのテーマのもとに、様々な立場の演者および参加者があり、参加者は320350名という大盛況の開催となりました(公務員の獣医師の先生方、民間の獣医師、関連業者様などが中心)。あらためてPEDに対する関心の高さをうかがい知ることができました。

特に今回、アメリカ・イリノイ州のカーセージベテリナリーサービスの養豚開業獣医師であるジョセフ・コナー先生がJASV代表の演者の一人として、アメリカでのPEDのご経験と対策、そして最新の研究成果をご講演して下さいました(コナー先生はJASVの特別会員)。まだわかっていないことが多いとしながらも、現時点で確認されている事実および科学的な考察を伺うことができたことは大変勉強になりました。他にも色々な立場の先生の、色々な切り口での意見交換の場となり、とても盛りだくさんで有意義な時間になりました。

 

日本の養豚産業に貢献するという同じ目標に向かっている団体同士ですから、情報および意見交換の機会を大事にし、それを生産現場に生かしていかなければいけないと改めて感じます。

次回のテーマはまだ発表されていませんが、来年も楽しみにしたいと思います。

 

㈲サミットベテリナリーサービス

 

石関 紗代子

posted by JASV at 12:19home