JASVブログ第227回

皆さまこんにちは。

㈱バリューファーム・コンサルティングの大久保光晴です。

あっという間に、2015年も半分を過ぎました。

 

今回は5月にアメリカ大豆輸出協会さま主催のアメリカ養豚飼料研修について書きたいと思います。

研修地は米国ミネソタ州、約1週間の旅程で、最初の3日間は農場や工場見学、次の3日間は同州ワセカ市にあるミネソタ大学Southern Research and Outreach Centerで栄養学の講義でした。

(ちなみに大竹先生がPRRS研究をされていたミネソタ大学豚病撲滅センターは、もっと都会のセント・ポール市にあります)

 

私自身初めての渡米で、アメリカのスケールの大きさにただただ驚いてばかりだったのですが、農場・工場見学でさらに圧倒されました。

まず農場見学では、3兄弟で経営している農家さんを訪問しました。コーンと大豆合わせて6500エーカー(東京ドーム約550個分!)の農地を所有しおり、さらにトラクターは日本のものとは比較にならないほど大きく、GPS等搭載したハイテク車両でした。また、この農家さんは養豚もやっており、8~9週令の豚を受入れ、肥育しています。養豚をする理由も、日本と少し異なり、肉豚生産の利益もさることながら、農業用肥料としての一翼を担ってることに驚き、むしろその意味の方が強いように感じました。

 

工場見学でもっとも印象に深かったのは飼料工場見学でした。

まずその粒度です!

基本粒度は500ミクロンとのことで、実際に触ってみると海砂のように肌理の細かく、綿のようにフワフワしていました。さらにハンマーミルとローラーミルの両方か常に稼働しており、1時間当り約70トンものコーンを粉砕します。

 

ミネソタ大学での講義は実習もあり、たいへん勉強になりました。豚の栄養を考える上で水が重要と言うことを改めて学び、また試験施設がとても充実しており、現場に則した研究が日々されていると感じました。

 

最後に、アメリカ大豆輸出協会の橋澤さま、今回の研修にお声掛けいただきました株式会社アニマル・メディア社の永野さまに、この場をお借りしまして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

㈱バリューファーム・コンサルティング

大久保光晴

 

(写真はクリステンセンファームの飼料工場です。)

 

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JASVブログ第226回

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 こんにちは、()あかばね動物クリニックの水上です。

 本ブログでも何度かご紹介いたしましたが、「第7回国際新興・再興豚病学会」が京都で621日~24日にかけて開催されました。過去に日本で開催された国際的な養豚学会としては2009年に筑波で開催されたAPVSがありますが、それ以来のことになります。

 名前の通り国内外で新規に、あるいは一度収束して再び表在化してきた疾病を中心に取り上げられています。例えば、2014年から日本国内で継発しているPED2010年に宮崎で発生した口蹄疫や日本では未発生のアフリカ豚コレラが挙げられます。

私は豚コレラなどを直接見たことはありませんが、見ないに越したことはないと言われます。確かに動物検疫による水際防疫、各地域・農場におけるバイオセキュリティが十分機能していのであれば病原体が侵入することは極めて低く、接触することはありません。

一方で、知っておくことは大切なことだと特にPEDを通じて感じています。病原体の侵入経路や拡大を防ぐ方法、症状や治療・予防方法など、発生している地域は気の毒に感じますが、そこで培った情報や経験を収集することで、事前の心構えができます。

 

学会内容は今後のバイオセキュリティを考える上で勉強になりました。それに加えて大切なことも学びました。「コネクション」です。世界で活躍されている先生やOIE(国際獣疫事務局)の方々、はたまたインテグレーションを構築されている人物など数多くの方が遠い日本の地にみえました。現在ではインターネットで容易に情報を入手することができますが、生の声を聴くことに勝るものはありません。4日間という長丁場でしたが、講演中は瞬く間に時間が過ぎ去っていきました。

 

今回急用で参加できなかった方、より多くの方と会いたい方は、10月にフィリピンで開催されるAPVSに行ってみてはいかがでしょうか?さらに来年はアイルランドでIPVSが予定されています。「コネクション」はいつからでも作ることができます。