JASVブログ第266回

こんにちは。豊浦獣医科クリニック(TVC)田村です。


こちら神奈川ではかなり春を感じる陽気になり、先日桜の花びらが道路に散っているのを見て途端に「嗚呼、春だなあ」と実感しました。皆様のところではいかがでしょうか?

(止まらないくしゃみや目のかゆみで実感した方も多いのでは?)


3月には例年弊社主催で「初級養豚研修講座」(以下初級講座)があり、今年も312日~15日に実施しましたのでその様子をお伝えしようと思います。


初級講座は養豚場の後継者、新入社員の教育、もう一度基礎から学びたい方を対象としています。社会人としてのマナーや飼養管理の基礎の講義、実際に豚を使っての実習など養豚に携わる者にとって、とても有意義な内容となっています。

 そして、この講習の最大の魅力は、何と言っても経験豊富な講師陣による講義です。全国で活躍されている養豚管理獣医師を講師に招いており、直に話を聞ける良い機会でもあります。 また合宿タイプのため、全国各地からこの講習に参加されており、受講生同士の交流も魅力のひとつです。

 この研修を終えて、講習の内容や受講生同士の情報交換の内容などを地元に持ち帰り、今後の仕事に役立てていただくことが、この講習の最大の目的です。

(弊社ホームページより抜粋)


講座内容をあたらめてご説明すると、初級と名がつく通り、豚に関わる基本的な知識や現場経験の少ない養豚初級者でもなるべくわかるよう配慮して構成しています。「解剖学」「呼吸器病」「消化器病」などの基本的な話から、PEDなど聞いたことのある病気名も交えて解説し、農場現場で見て感じたことと結びつくように各講師陣工夫しています。私も僭越ながら今年から「バイオセキュリティ」と「精液実習」の講座を担当させていただきました。

…余談ですが、誰にでもわかるような講義となるよう資料作りや話し方というものは思った以上に難しかったです。専門用語の乱用は控え、簡単な言葉やフレーズに言い換えるという作業を通じて自らの理解があいまいだった部分も補えたような気がします。


参加者の層ですが、例年農場の若手の方(後継者、入社0~3年目程度の従業員)のご参加が多く、今年も二十歳前後の方にたくさん参加していただきました。中には産業動物用製品のメーカーの外回りを担当される方や、地方自治体の畜産分野の部署で働かれている方も参加されており、年々参加する年齢層や所属先の多様性が増していて、普段お会いすることもじっくりとお話しすることもなかなかないメンバー同士の有意義な交流の場になっています。


…と、宣伝みたいな内容ばかりで恐縮なのですが、例年リピーターや口コミでの参加申し込みが多く、すぐに埋まってしまう傾向にあります。個人的な見解ですが、養豚業界には人材育成や「背中を見て倣え」だけでは通用しないより効率的・効果的なスキル向上が必要であり、そのための体系的な教育の需要があると考えます。我々もすべての参加希望者に対応できるわけではありませんが、少しでも多くの養豚家の皆様のお力になれればと思い続けています。今回で初級講座も第16回を迎えました。卒業生一同が活躍して笑顔で働いていければ良いなと願っております。(…と、弊社社長が申しておりましたので代筆します。)


卒業生が社長や場長クラスになっているころに私はどうしているかなあと思いつつ、次会う時に恥ずかしくないように、養豚獣医師として精進していきたいと思います。


卒業生よ、大志を抱け!また逢う日まで。


豊浦獣医科クリニック 田村美穂

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