JASVブログ174回

こんにちは、栃木県の福山です。

昨日は突然夏日となり、暑かったです。昨年からの天候不順が未だに続いているようで、体調が万全とは言い難い状況ですが、みなさん健やかにお過ごしでしょうか。

天候不順と同じくらい、豚価の動向が不順?ですね、今は予想外の高値でほっと一息ついておられる養豚家さんも多いのではないでしょうか。しかしこの豚価もいつか必ず安くなり、その安値がどのくらい続くかというのも全く予想がつきません。豚価に左右されず常に安定的な成績を出していくというのが、私の目標です。

前回の173回のブログではコメントを頂いており、大変嬉しく思います、ありがとうございます。最近、福山のブログが連続で投稿されており、つまらないと感じておられる方もいるでしょう。このブログは数名の若手の先生方で順番に更新することになっています。JASVのHPには「毎週更新中」となっていますので、どうぞ他の先生方も頑張って更新していきましょう。

 

ここ2回続けて豚の話とは少し離れた話をしたので、今回の豚の繁殖管理に関する話をしたいと思います。

母豚の管理でリーンメーターを用いて背脂肪を測り、給餌量を調整するということをここ2〜3年積極的に行ってきました。背脂肪の暑さは何mmが良いかは、当然母豚の品種によって異なる(2〜3mmは異なる)のですが、目安として分娩前で18mm、離乳時で15mmを目標としています。しかし実際にデータを集積して分析してみも、離乳時に何mmなら次の産仔数が多いとか分娩時に何mmなら離乳体重が多いとか、きれいな正規分布をするようなグラフを得る事はほとんどありません。ではリーンメーターを継続して使用することに何がメリットがあるのか。これは母豚全体の背脂肪の変化に早く気づく事ができるということです。全体に2〜3mm太くなったあるいは薄くなったということに敏感に反応して、給餌量を調整することができます。特に12〜3月までの厳冬期と4月〜11月までの期間では、同じ背脂肪を保つ為の給餌量に2倍の差が生じる農場も少なくありません。厳冬期の豚舎の保温をしっかり行わないと餌代が倍になってしまうことがあるということです。また季節だけでなく餌の種類が変わったり、同じ餌でも原材料の微妙な変化によっても、背脂肪は変化します。この母豚全体の背脂肪の変化に敏感に反応できるということが、リーンメーターの最大のメリットだと感じております。

繁殖成績を伸ばそうと思うと、経産豚につていはリーンメーターでの管理をお勧めしますがこれだけでは伸びません。このブログでも何度かお話したと思いますが育成豚の管理を太らないよう給餌量を調整すること、種付けは8ヶ月齢以上で行えるよう給餌量を調整できないと繁殖成績の改善が難しいと思います。

これまで養豚のコンサルタントを行ってきて繁殖成績、特に受胎率の改善は肥育豚の事故率を改善するよりもはるかに難しい、というより具体的な改善策がありませんでした。今具体的な提案をできる事は育成豚を含めリーンメーターによる背脂肪厚の測定と給餌量の調整が最も有効な手段であると考えています。他に挙げればPRRSのコントロールと高性能の種豚を用いることも、重要なことです。

この記事へのコメント

  • とん太

    TITLE: 無題
    当農場でもリーンメーターによる背脂肪厚測定やってますけど、産子数は右肩上がりです。母豚のボディーコンディションをたった5段階でいい加減に判断していた時とは雲泥の差です。
    2013年05月13日 17:06

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