JASVブログ第187回

みなさまこんにちは。

㈱ピグレッツの森野です。遅まきのごあいさつになりますが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

こちらに入社し、あわせて千葉に引っ越して半年以上が経ちました。

千葉にも、養豚にも少しずつ慣れてきているところです。

 

そしてあらためて感じること・・

豚って、たくさん子供を産むんですよねぇ。

 

豚の世界にずっといらっしゃる方には「え?」というくらい当たり前のことかと思いますが

哺乳類の中で、一度の出産で産まれる子供の数は、豚が圧倒的にナンバーワン!(きっと)

 

「ねずみ算」とか「ねずみ講」などの言葉もあるくらい、たくさん増えると思われているハツカネズミでも、一度に産むのは1012匹程度だそうです。

品種改良を受けているとはいえ、豚なら12匹分娩なんてごく普通ですよね。

20匹近く産んでくれる豚も見かけます。

 

そんなことから、多産多幸、家庭の幸せのシンボルとして、世界中で豚は縁起のいい動物とされているようです。

ドイツ語では、思いがけず良い事があった時「Schwein haben」(ぶたを手に入れた)、運が良かった「 Schwein gehabt」(ぶたを持っていた)と言うそうです。

貯金箱モチーフも、典型的なのは豚のかたちをしたもの。

 

それくらい、豚は「繁栄」のシンボルなのに、なかなか発情が来ない豚、発情が来ても種がつかない豚もいます。

 

先日訪れた農場も、離乳して1ヶ月以上も経つのに次の発情がわからない豚が何頭もいて困っている、とのこと。

直腸検査をして、子宮頸管や卵巣の状態を探ってみることにしました。

 

検査をしているメス豚のおとなりには、黒々とした剛毛がわんさか生えている、たくましきデュロック種のオスくんがいます。

発情のわからないメスたちにフェロモン刺激を与えてくれる大事な存在ですが

ふとメス豚の気持ちになってみて・・・

自分は白い肌ですらりとしたLW種なのに、黒い剛毛のむきむきデュロックにときめくのだろうか・・

それとも異国人(豚)な雰囲気が、乙女心を刺激するのかも・・

などど、とぼけたことを考えながら検査をしておりました。

 

でも、自然界ではふつう、繁殖のパートナーを選ぶのはメスのほう。

交配させるときや「あてオス」としてオスと接触させるとき、メス豚が「こんなオスいやだ!」と感じていることもあるんじゃないかしら・・

 

ブタは家畜で、人間が管理している生き物です。

種付け→妊娠→出産→離乳→次の種付け・・・と、まるでオートメーションのコンベアに乗せられたように、次々とステージをわたっていきます。

でも本来は私たちと同じ生き物で、感情もあるし個性もあります。

そして、ブタ本来の自然なすがた、というのもあると思います。

 

子孫繁栄のシンボルになるような存在の豚が、「不妊に悩む」なんてことは、本来のすがたではないのでしょう。

なかなか発情が来ない豚、発情が来ても種がつかない豚

そこには、本来のすがたでいるのを阻んでいる「何か」があって

それをきちんと見つけ出せるようにならなければいけないなぁ・・・

 

と、ちょっとブタになった気持ちで考えていたのでありました。

 

ちなみに私は、

むきむき剛毛ではなく、まだ毛の柔らかい感じのずんぐりしたデュロックが好きです(見た目的に)。

かわいいですよね! 

この記事へのコメント

  • えんどう

    TITLE: 無題
    こんにちは。
    養豚場で長年はたらいている方にきくと、雄豚にも上手に口説くダンディーがいたり、ガオーっと無理やりな御仁がいたり、個性ってあるみたいですね。
    メスの方も発情中なのに「いやよ、なんでアタシみたいな高貴な生まれがアンタたちなんかと!!」みたいにかたくなに拒絶するのもいたりして、養豚場の中も、案外めくるめく恋愛事情が渦巻いているみたいです!?
    スタッフさんは、そういう意味では仲人さん役なんですね。たいへんですね。
    2014年01月29日 06:56
  • 森野

    TITLE: Re: 無題
    おはようございます。
    コメントありがとうございます。
    なるほど、やはりオスにもメスにも個性はあるのですね。
    めくるめく恋愛事情(笑)、理解してあげられるようになりたいです。
    2014年01月29日 08:28

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