JASVブログ第230回

 イデアス・スワインクリニックの早川結子です。

 生き辛いほどに暑い毎日ですね!私は暑いのも寒いのも嫌いで、冬なぞは冬眠したいとつねづね思ってきました。でも最近は、夏こそは全ての活動を停止させてコールドスリープのカプセルの中で熱波をやり過ごしたいと思ってしまいます。

 

 そんな戯言はさておき、私が4月から自農場に入るようになり、8月で4カ月が過ぎました。まずは繁殖豚の管理改善に力を入れて繁殖成績のアップを・・・あれも試してこれも変えて・・・と目論んでいたのが、突然従業員の方が辞めてしまったことから否応なく即戦力?として離乳から肥育までの肉豚をまるっとみることに。それはそれで発見が多く、大きなやりがいを感じています。

 

 今一番興味を持って取り組んでいるのは、離乳舎での飼料の切り換えです。自農場の離乳舎には餌のラインが一本しか通っておらず、自動給餌に切り替わるまでに4種類の飼料(粉餌3つマッシュ1つ)を経ることになっています。離乳舎は1ロット1部屋で4ペンからなっており、大・中・中小・小と離乳時の体の大きさで分けて群編成しています。給餌器は大・中で一基、中小・小で一基と2基しかありません。1ペンの中でも餌の切り換えのタイミングは個体による差があるのに、2ペンを一基でまかなうとなると、片側のペンだけ完全に切り変えについて行けてなくなってしまうときが出てきてしまいます。その特に高いハードルになるのが、飼料の形状の大きな変化が起こる、粉餌からマッシュ飼料への切り換え時でした。

 

 これまでは、この切り換えの変化を和らげるために、切り替え前後のエサを1:1で攪拌機で良く混合したものを間に挟んで与えていました。最近、これを混ぜずに一つの給餌器の中に二種類の飼料を別々に入れ、両者の接触部分で自然に混ざるように給餌する期間を設けることにしてみました。よく見ていると、やはり粉餌を好む豚もいればマッシュを好む豚もいて、豚が食べたい餌を選んでいることや、だんだん粉餌の売れ行きが後退してマッシュの減りが早くなることもわかりました。その変化はロットによって異なりますが、2種類の餌の減りが視覚的に確認できることから、切り替えの適切なタイミングを決めやすくなるのではと思っています。

 

 餌の切り換えは飼養管理上も経営上も重要なポイントですが、離乳日齢や季節、疾病の状況によって常に変化しており、なかなか一遍打倒ではいかないのが現状だと思います。他の農場でも、基本プログラムに加えて責任者が切りかえの細かな指示を出していたり、離乳舎のプロフェッショナルが職人技を持っていたりと、農場ごとにバリエーションがありました。まずは自農場のスタンダードプログラムを詰めることと、誰にでもわかりやすい切り換えタイミングの見方を形にしていきたいと思っています。できれば、飼料の成分や使用重量と一日増体重のデータなどを示せるとかなり恰好良いのですが・・・。今後がんばりたいと思います!

 

 

引っ張り過ぎず、早過ぎず、ちょうどいいタイミングを。

 

わかりにくいですが、写真左側がマッシュ、右側が粉餌を入れてあります。マッシュの食い込みが上がっているためマッシュの方が多くなっています。

 

hayakawa1.jpg

この記事へのコメント

  • たか

    TITLE: 無題
    先日は、お忙しい中ご来場、ご指導して頂き有り難うございます。
    先生にご指導して頂いた事を元に、これかも皆さんと頑張っていこうと思います。
    のはずでしたが、事情により農場を退く事になりました。とても残念で、申し訳ない事になりましが、これからも農場の皆さんにご指導して頂けたら嬉しく思います。
    P.S. 無理な宿題だしてすみません。
    2015年10月03日 19:37

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