JASVブログ第262回

 皆様こんにちは、イデアス・スワインクリニックの早川です。

 今日は20171231日。今年も最後の日を迎えました。毎年思うことですが、1年て早いですね!そして年々そのスピードが上がっている気がします。


 今年は、国内で特段大きな疾病の発生が無く、その点は良かったと思います。かと言って疾病が無かったわけではありません。中でも一番大きな問題となったのは、やはりPRRSです。千葉県北東部では、今年の初めにPRRSの地域的な流行があり、複数の農場で長期にわたって母豚も肉豚も多大な被害が出ました。この流行とは直接関係ない農場でも、PRRSの被害から無縁ではいられなかったのは、言うまでもありません。やはり、優先的に対策しなければならない疾病の筆頭でしょう。


 他所でも書いていますが、2017年は私の地元である千葉県旭市にとって大きなスタートを切った年でした。旭市内に存在していた複数の養豚組合が統一され、旭市養豚推進協議会が成立したのです。私がもともと所属していた干潟地区養豚組合の春の総会は、そんなわけで解散総会になりました。私は組合顧問の末席を汚す身としてその場に参加させていただきましたが、改めてこの組合の歴史と未来を思い、一人胸を震わせたのを今でも覚えています。組合が力を入れてきた地域防疫の一層の発展のために、様々な事情を乗り越え、それぞれの組合の歴史と特色を脇へ置き、旭が本当の意味で一つになろうという明るい未来を見据えたこれ以上にない良い解散総会でした。このような場に居合わせたことは、私にとって幸甚でした。思えば、干潟地区養豚組合は、私が養豚管理獣医師として旭でスタートを切ったときからすぐ傍らにあり、同時にその内側で地域の一員としての役割を常に問われて来たのです。このような環境は、私の中に地域防疫の考え方の土台をしっかりと形作るとともに、養豚管理獣医師としてのアイデンティティのようなものを育ててくれました。

 旭市の養豚家たちの新たな門出を祝福するかのように、2017年から、地域豚疾病緊急対策推進事業が始まり、旭市ではPRRSコントロールプロジェクトが始動しました。この事業もあり、これまで同じ旭市民でありながら一度も顔を合わせたことのなかった生産者同士が顔を合わせたり、私自身初めての農場にお邪魔する機会を得たり、新たな出会いがたくさんありました。同じ旭市でも、規模も異なれば種豚も異なる、密集地帯から少し離れれば疾病の状況もまるで異なってくる、さらにはモノの考え方もまるで違う・・・・・その多様さは、新鮮な驚きを覚えるほどでした。この地域のことを知った気でいたけれど、まだまだ知らないことがたくさんある、そしてそのこと自体が、この地域の新たな可能性に直結していると思えました。


 そんなわけで、2017年は地元旭で大きな変化のあった1年でした。来年は、この変化を発展させ、地域としても個人としても、目に見える形で結果を残したいと思います。

ついつい地元のことばかり書いてしまいましたが、皆様はどんな1年を過ごされましたでしょうか。そして新しい1年に、どんな未来を描かれるでしょうか。願わくば、明るいチャンスが皆様の元に訪れますように。お祈りして、今年最後のJASVブログとさせて下さい。皆様よいお年を!


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